関節を安定させるローカル筋って知ってる?

こんばんは

大阪市阿倍野区にある女性専用パーソナルトレーニング

グレイスフル帝塚山トレーナーの金物谷です。

 

 

前々回は、「動ける体」に大事なのは筋力だけじゃないと言うことを説明しました。

前回は「動ける体」を作る上での土台となる【柔軟性】の重要さについて説明しました。

 

そして、今回は柔軟性と同じくパフォーマンスピラミッドの土台を構成する【安定性】について説明していきます。

ここでの【安定性】とは、関節の安定性を言います。

 

まず、関節の安定性ってなに?

人の体は骨が積み重なってできています。
骨同士で構成される関節ですが、それ自体では非常に不安定なつくりをしています。

そして関節の安定とは、「骨の配列を正しく保って、姿勢を維持したり、動けるようにすること。」と思ってください。

 

関節を安定させる要素は3つあります。
❶関節を取り巻く靱帯や関節包、骨といった構造的(受動的)なもの
❷筋肉の働き(能動的)によるもの
❸その筋肉をコントロールする神経系

 

ここでは、

筋肉による関節の安定性について説明します。

そのまえに、
全身には沢山の筋肉がありますが、それぞれ役割があり、主に【関節の大きな運動を生み出す筋肉】と、【関節を固定・安定させる筋肉】に分けられます。

 

関節の大きな運動を生み出す筋肉はグローバル筋と言われ、特徴としては

・体の表面に近いところにあり、筋肉の長さが長い。(※浅い位置にあるという意味ではアウターマッスルと言われる。)
・速い動き、大きな力を発揮する。

腕をあげる時、足をあげる時などに使われる肩や太ももの大きな筋肉がこれに当てはまります。

 

 

関節を固定・安定させる筋肉はローカル筋と言われ、特徴としては

・体の深い位置、関節に近いところに付いている。(※深い位置にあるという意味でインナーマッスルと言われる。)

・関節の運動時、微妙な動きを調整するように働き関節を安定させる。
・強い力は発揮できないが、持久力がある。

・予測的姿勢制御

ローカル筋は、動作の起こるコンマ数秒前に先読みして働く。(関節運動の起こる前)

これを予測的姿勢制御といい、自分の意思とは関係なくローカル筋が働き関節を安定させてくれます。

たとえば、
「手を伸ばしてコップを取ろう」と思った時、動き出す寸前に、背骨(椎間関節)を安定させるローカル筋が働きます。これによって手を伸ばしても体幹が崩れることなく、関節にも負担をかけずに姿勢を保てます。

 
ちなみに腰痛持ちの方は、この予測的姿勢制御がうまく機能せず、運動時にローカル筋の一つである腹横筋の収縮が遅れる。という研究があります。
腰をコルセット状に覆い腰椎を安定させる腹横筋の収縮タイミングが遅れることで、腰椎や浅層のグローバル筋に負担がかかり腰痛に繋がるというものです。
 
 
 
ローカル筋とグローバル筋を理解するのに、以下の図をご覧ください。
グレー三角形が肩甲骨で、グレー横長が上腕骨です。
 
関節から遠い位置に付着するグローバル筋は、速い動きや、パワーを発揮しやすい。
関節の近い位置に付着するローカル筋は、関節を安定させる。
 
それぞれの働きが図を見るとわかりやすいと思います。
ローカル筋は、上腕骨を関節部に引き付けることで、関節を安定させスムーズな運動を可能にします。
さらに関節中心部が固定されることで、グローバル筋の力が発揮されやすくなります。
 
 
 
ちょっと長くなるので、
ローカル筋が機能せず、関節の安定性が不十分だとどうなるのか?
については次回書いていきます。
 

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