体脂肪が増えるデメリットは見た目だけじゃない!

こんばんは。
大阪市阿倍野区にあるパーソナルジム

グレイスフル帝塚山トレーナーの金物谷です。

痩せたい人にとっての敵と言えば、体脂肪ですが、体脂肪には「皮下脂肪」と「内臓脂肪」
それ以外に「異所性脂肪」というものがあるのはご存知でしょうか?

数年前からテレビでも紹介されているので、知っている方もいるかとは思います。

今日は異所性脂肪とは?また蓄積されることで起こるデメリットについて書いていきます。

まず、意外と知らない

 

脂肪を蓄えるメカニズム
体脂肪は体に備わった飢餓への対策で、食べ物が十分になかった時代、体のエネルギー貯蔵庫でした。

でも今は飽食の時代で、その体脂肪が生活習慣病などの原因になっています。

食事から摂取した栄養素は、血液を巡り必要な分をエネルギーとして使用し、余った分は脂肪細胞に貯蔵されます。

糖質(グルコース)であれば、すぐ使われなかった分は、まず肝臓や筋肉にグリコーゲンとして貯蔵されます。
でも、筋肉・肝臓の貯蔵量はあまり多くないので、それ以外の余りは脂肪に変わり、脂肪細胞に蓄えられます。

ちなみに、脂肪細胞は脂肪を蓄えると大きくなりますが、その大きさの限界を迎えると次は数を増やします。(脂肪細胞の増殖)

異所性脂肪とは?
筋肉や心臓、肝臓や膵臓といった本来蓄えられる部位ではない、脂肪細胞以外に蓄えられた脂肪を言います。

脂肪はまず皮下脂肪に蓄えられ、そして内臓脂肪・異所性脂肪に蓄えられます。
中でも日本人は、欧米人と比べ皮下脂肪への貯蔵量が少ないため、内臓脂肪や異所性脂肪を蓄えやすいと言われています。

なぜ異所性脂肪蓄積が良くないのか?

遊離脂肪酸が過剰な状態が続く、また異所性脂肪が蓄積することで、蓄積した臓器は本来の機能を発揮できなくなります。
 
(※遊離脂肪酸とは…血液中にある脂肪のこと。脂肪細胞から取り出されたりした状態)
 
 
1、膵臓への脂肪蓄積
インスリンを分泌する膵臓β細胞の容量が減少し、インスリンの分泌障害に繋がる。
 
2、筋肉への脂肪蓄積
インスリンの効きが悪くなり、筋肉の糖の取り込みが低下する。
 
インスリンの効きが悪くなると、通常のインスリン量では糖の取り込みが間に合わないので、膵臓はインスリンの分泌量を増やします。
過剰に分泌した状態が続くことで、膵臓は疲弊し分泌量は低下して、ついに糖の取り込みが追いつかなくなり糖尿病を発症します。
 
“糖尿病発症時には全体の容量が減少しはじめ,特に膵 β 細胞が斑(まだら)状に失われ線維化していくことと一致してインスリン分泌能が低下する。”
【参考・引用】異所性脂肪と2型糖尿病・心臓血管病 島 袋 充 生1,2),Munkhbaatar Dagvasumberel2),
 
内臓脂肪だけではなく異所性脂肪もこのように、糖尿病などの生活習慣病の発症に関わっていると研究で分かってきています。
 
脂肪が蓄えられるメカニズムから分かるように、体脂肪が増えるのは使い切らない分を蓄えるからです。非常にシンプルですが、摂取カロリー<消費カロリーだと体脂肪は減っていきます。
 
体脂肪を減らすことは、シルエットを整えるためだけじゃなく、生活習慣病予防のためにも重要です。健康的な食事と適度な運動には気をつけたいですね。
 
 
 
 
 
 

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