その腰痛、ローカル筋の機能不全が原因かも…

こんばんは。

大阪市阿倍野区にある女性向けパーソナルトレーニングジム

グレイスフル帝塚山トレーナーの金物谷です。

 

 

昨日の記事の続きで

「ローカル筋がうまく働かないとどうなるのか」について

脊柱を例に書いていきます。その前に

◆脊柱とは

24個の脊椎が積み重なったもの。上下の脊椎でそれぞれ椎間関節という関節を構成しています。
 
 
ローカル筋の機能不全により

❶椎間関節が不安定となり、運動時関節にストレスがかかる。

これは腰の関節の変形や、椎間板ヘルニアに繋がります。

 
 
❷グローバル筋が過剰に働く。
ローカル筋の働きをカバーしようとグローバル筋が過剰に働き、その結果、腰の張り感や筋肉の痛みとなります。
 
一つひとつの関節をまたいで付着している筋長の短いローカル筋とは違い、
グローバル筋は長く、複数の関節をまたいで付着しているため、椎間関節の微妙な調節ができません。
 
それに、持久力があるローカル筋とは違い、グローバル筋は持久力がなく疲れやすいです。
過剰に力が入った状態が長引くことで、グローバル筋に疲労が蓄積し痛みがでます。「腰の筋肉がガチガチに硬くなって、痛みがでているお客様」はよくおられます。
 
また、脊柱は一つずつ柔軟に(分節的に)動くのが理想です。しかし、筋長の長いグローバル筋で固定していまうと、脊柱の分節的な動きがでず、その不足した動きを【隣接するよく動く関節】で補おうとします。
これにより、隣接する関節に負荷が集中してしまい痛みに繋がります。
 
たとえば
猫背の方は、胸椎(脊柱の胸の高さ)が硬く、反らす動きがうまくでません。その硬さを補うようによく動く腰を過剰に反らし動こうとします。そのため、腰痛があることが多いです。
 
ローカル筋の働きが不十分だと、このように様々な体のトラブルに繋がります。
ローカル筋が大切なのは間違いありませんが、ローカル筋○ グローバル筋✖️ではなく、それぞれの筋肉のバランスが大切なんですね。
 
 
最後に
「腰の痛みがあるから、マッサージを受ける。」というのはあまり意味がない。
マッサージ屋さんに怒られそうですが…疲労して硬くなった筋肉をほぐすので一時的には気持ちいいですが、根本は解決していません。
グローバル筋が過剰に働き、痛みを出している原因が、ローカル筋の機能不全なら、そこのエクササイズをしないと腰痛は治りません。
脊柱が硬くひとつずつ動かないことで、よく動く腰椎に負荷が集中しているなら脊柱の動きを高めるエクササイズをしなくては治りません。このように何が原因で腰痛になっているのか?を考えず対処療法であるマッサージだけをしていると一生繰り返しで改善はしないので注意しましょう。
 
 
 
 
 
 

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