ダイエット中体重増えた… まったく問題なし

 
ダイエット中の外食。「えっ、体重増えた⁈」
 
ダイエット中のあるあるなんですが、これからお話しする内容のどこが悪いのか皆さんは分かりますか?
 
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Aさんはダイエットを始めて1カ月。順調に体重が減り、ひとまず目標としていた2kg減を達成。
 
そんな時に、友人から外食の誘いが…
ダイエット中、外食は控えていたけど、ダイエットはうまく行っているし、自分へのご褒美として外食することに。
 
夜にイタリアンに行き、ダイエット中は食べられなかったピザやパスタ、お酒を楽しんだ。
 
そして、機嫌良く帰って就寝。
翌朝、いつものように体重を測ると…
 
「嘘でしょ⁈  2kgも増えてる‼︎」
 
「せっかくダイエット頑張ったのに、外食で台無し。 1カ月の頑張りはなんだったの…」
 
とやる気をなくしてしまい、ストレスから暴食してしまいダイエットは終了。
 
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いかがですか?みなさんは何が悪いか分かりましたか?
中には同じ経験をしたことがある方もいるかもしれませんね。
 
もちろん外食したこと、パスタやお酒を飲んだことではありません。
 
答えは、
体重が増えたことで、【太ってしまったと勘違いしダイエットをやめてしまったこと】です。
 
あとで詳しく解説しますが、Aさんの体重は増えましたが、体脂肪が一気に増えたわけではないのです。
 
そして、ダイエットの目的は体脂肪を減らすことであって、体重を減らすことではないということを頭に入れて読み進めて下さい。
 
それでは、一つずつ解説していきます。
 
1、なぜ体重が増えてしまったのか?
 
主に3つの要因があります。
 
①胃腸内の内容物(食べた物)
②高塩分食によるむくみ
③グリコーゲン貯蔵による水分量UP
 
①②は説明するまでもないので、③について解説します。
 
【グリコーゲン貯蔵による水分量UP】
 
▪︎筋肉は、糖質をグリコーゲンという形に変えて貯蔵しています。運動する際は、すぐ使えるエネルギーとしてこれを利用します。個人差はありますが肝臓で100g、筋肉には300g、合わせて400gのグリコーゲンが貯蔵されています。
 
▪︎ダイエット中は糖質の摂取量が減るため、筋肉内のグリコーゲンは枯渇した状態となります。
 
▪︎枯渇した状態で、糖質をたくさん含む食べ物を食べると、グリコーゲンは再び貯蔵されます。
 
そして、ここがポイントなのですが、
▪︎グリコーゲンには3〜4倍の水分を引き付ける特性があります。つまり、400gのグリコーゲンに対して、1200〜1600gの水分が結合することになります。合わせて2kgです。
 
ダイエット中のグリコーゲン貯蔵量がゼロではないにしても、かなりのグリコーゲンが再貯蔵されるので、水分の重さと合わせて、体重が1〜2kg増えるのは普通のことです。なんら不思議ではありません。
 
これが、体重増加の仕組みです。
 
2、体脂肪はすぐには増えない
 
「体重が増えた=太った」と早々に判断してしまう方が多いですが、そうではありません。
 
そもそも体脂肪はすぐには増えません。体脂肪1kg(1000g)の構成を考えると分かります。
 
▪︎体脂肪は80%の脂質と、残り20%の水分・細胞等からなります。
 
▪︎体脂肪1kgあたり、800gの脂質を含むことになります。脂質は1g=9kcalです。800gの脂質をカロリー計算すると
 
800×9=7200kcal
体脂肪1kg=7200kcalとなるのです。体脂肪を1kg増やすには7200kcalもプラスで摂る必要があります。
 
これは1日でオーバーできるカロリー量ではありません。
 
【例】1日の消費カロリー1500kcalの女性(平均的)が3000kcalの過食をしたとして、1日1500kcalプラスです。
 
毎日3000kcalの過食を5日連続で行って、
1500×5日=7500kcalプラス
 
やっと体脂肪1kg増です。1回くらいの外食、1日の食べ過ぎ程度では、体脂肪はすぐには増えないので安心してください。
 
最後まで読んで頂きありがとうございます。
 
いかがだったでしょうか?
こちらの内容をご理解頂くと、「心にゆとり」を持ってダイエットに臨めるのではないでしょうか。
 
たまになら外食しても、甘い物食べても良いのです。そんなすぐには太りませんので。
 
そして、毎日の体重変化に一喜一憂するのはやめましょう!体内水分量など様々な要因で、測るたびに上下する体重にこだわる意味はありません。
 
ぜひ、心にゆとりを持ってダイエットにチャレンジしてみてくださいね。

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