「夜食べると太る」と当たり前のように言われていますが、これは本当なんでしょうか?
仕事で夕飯が遅い方や、寝る前にお腹がすいてきてついつい何か食べてしまうという方は真相が気になりますよね。
今日は、その点について書いていきます。
1、夜食べると太ると言われる理由
大きくふたつの理由があげられます。
⑴夜間は運動量が少ないため、体脂肪として蓄えやすい
食べた後すぐに寝ると食べたエネルギーを消費しきれず、体脂肪として蓄えてしまう。という考えです。
そして、もう一つが
⑵「ビーマルワン」体脂肪の合成を促すタンパク質が夜間は増えるため
ビーマルワン聞きなれない言葉ですよね。これは体脂肪を蓄えやすくしたり、食欲増進すると言われています。
このビーマルワンが最も増える時間帯が夜10時~夜中4時ごろなんです。
これら2つの理由から、「夜食べると太る」と言う説が生まれました。
2、「夜食べると太る」を否定する研究
「夜遅くにたくさん食べるグループ」と「朝にたくさん食べるグループ」が一定期間、その食事を続け体脂肪の増減を調べたという研究がありますが、結果は2つのグループ間に、体脂肪の増減差はなかったそうです。(もちろん条件は揃えてあります)
これ以外にも、夜食べることで太るという説を覆す研究がいくつもあります。
3、結局のところは?
私個人の意見としては、やっぱりカロリー収支です。カロリー収支というと、消費カロリーと摂取カロリーの出入り。プラスマイナスです。
★消費カロリー>摂取カロリー 痩せる
▲消費カロリー<摂取カロリー 太る
前にもお話しましたが、体重の増減はここで決まります。
夜食べずに我慢しても、1日のカロリー収支がプラスなら、痩せることはできません。
反対に、1日のカロリー収支がマイナス(摂取<消費)になっているのであれば、夜中にしっかり食べても絶対に太ることはありません。たとえ夜間活動が低く、かつビーマルワンにより体脂肪がつきやすい状況にあってもです。
エネルギーを使い切って、むしろマイナスになるのですから、体に貯め込む分はないですよね。
4、夜食べて太るは、夜の時間帯だけを切り取ったもの
体脂肪は1日の中で常に増減しています。運動量の少ない夜に食べると体脂肪がつく。というのはそこの時間帯だけを切り取れば事実です。
しかし、1日トータルでカロリー収支がマイナスの人は、夜しっかり食べて、たとえ夜の時間帯は体脂肪プラスでも、朝か昼は軽めで体脂肪が減っている時間帯が必ずあります。
例えば、
朝昼 体脂肪-4 夜体脂肪+2なら 1日で体脂肪は-2 と減りますよね。説明わかりにくかったらすみません。
このように、1日のカロリー収支をマイナスに保てるのであれば、ダイエット中であっても夜食べることは気にしなくても大丈夫です。
結局「夜食べると太る」ということ以前に、もっと基礎になるカロリー収支を意識することが大切なんです。(もちろんカロリー収支だけじゃなく、その中の3大栄養素のバランスも大切)
ただ、夜食べて太る太らないの事実とは関係なしに、夜遅くに食べてすぐ寝ると、睡眠の質が落ちることがあるので避ける方が良いです。
また、夜は食欲が増して食べ過ぎてしまう危険性はありますので注意しましょう。
それに、仕事で夕飯が遅くなると簡単に食べられるもので済ませてしまいがちですよね。コンビニなどで、すぐ食べられるものといったら大体、炭水化物の高カロリー食。これらが身体に良くないのは間違いないですよね。
【結論】夜食べたからといって太るわけではないです。
だから、生活リズムでどうしても夜ご飯がしっかりになる方は、無理に夜減らす必要はありません。
しかし、食事バランスが崩れたり、食べ過ぎてしまう危険性が高くなるので注意しましょう。
なるべく規則正しい食事を心がけたいですね。