ひざの痛み

放っておいてはいけない!関節の腫れが筋力低下の原因?

こんばんは。
大阪市阿倍野区にあるパーソナルジム
グレイスフル帝塚山トレーナーのカナモノヤです。
 
今日はまたひざに戻って記事を書いていきます!
 
さっと内容だけ知りたい方に
【この記事のまとめ】
①ひざの変形や痛みがあると大腿四頭筋が筋力低下を起こしやすい
 
②原因は、動かさないことで起こる【廃用性筋力低下】のほか、痛みや関節の腫れにより起こる【反射性筋力低下】が関係している。または関節原性筋力低下
 
③関節にずっと痛みがあったり、水が溜まっているようなら、放っておかず整形で治療をしてもらうべき!その上で筋トレをして筋肉をつけることが進行予防になる。
 
 
 

ひざに変形や痛みがあると、太もも前にある大腿四頭筋、なかでも内側広筋という筋肉が萎縮しやすいと言われています。

これは、運動量の減少が原因となり筋力低下を起こす【廃用性筋力低下】が関係していますが、それだけではなく別の要素が関係していると言われています。

 
皆さん知ってましたか?
筋力低下というと動かさないから起こるものだと思いますよね。実はそれだけじゃないんです。

もう一つの要素が、【反射性筋力低下】と言われるもので、主に「痛み」によるもの、損傷や炎症による「関節腫脹」によるものがあると言われています。順に説明していきます。

◆痛みが筋肉の働きを抑え、筋力低下を起こす
関節からの持続的な痛み刺激は、周辺の筋肉にブレーキをかけてしまい筋力低下、そして筋萎縮を起こしてしまいます。ひざの場合、抑制は大腿四頭筋にかかります。

これは、意識的なものじゃなく無意識で起こることです。痛みのある部位を守ろうとする体の自然な反応といえます。

◆関節腫脹が筋肉の働きを抑え、筋力低下を起こす

変形性関節症によくみられる関節液が溜まった状態※や、靭帯・半月板損傷後の急性の腫れにより起こります。

※関節水腫といいます。 ひざに水がたまるというやつです。

少し詳しく書くと…
すべての関節は関節包という袋で覆われており、一定量の関節液が入っています。炎症を起こすと関節液はより多く作られ、吸収が間に合わず関節には関節液が溜まり、腫れた状態になります。
すると、関節包内部の圧が高まった状態になります。それに加え、大腿四頭筋の収縮はさらに関節包内部の圧を高めてしまいます。

 

それらを防ぐために、関節包を含むひざ周辺組織に多くあるセンサーが感知して、大腿四頭筋の働きを抑制するといったメカニズムです。
働きが抑えられると筋力低下、筋萎縮へとつながります。大腿四頭筋のなかでも内側広筋という内側の筋肉が影響を受けやすいと言われています。

これらを「関節原性筋力低下」といいます。

【引用】
関節損傷や炎症性関節では筋活動が大き
く抑制されるとし,本現象を「関節原性筋力低下」または関節原性筋力抑制と称した。

変形性ひざ関節症の進行予防には、筋力維持は重要で、筋トレを行う必要性は間違いなくあります。
しかし、それ以前に関節の腫れがあるなら、整形を受診し、関節液を抜くなどDr.の処置によるひざのケアも大切です。

 


グルコサミン・コンドロイチンってほんまに効くの?

こんばんは。
大阪市阿倍野区にあるパーソナルジム
グレイスフル帝塚山トレーナーの金物谷です。
 
 
今日は「グルコサミン・コンドロイチンって効果あるの?」というテーマで書いていきます。
このテーマで調べていて面白い論文をみつけたので参考・引用させて頂きました。
 
ひざ痛といえば、グルコサミン・コンドロイチン関連のたくさんの商品名が思いつきます。それくらい売れているんでしょうか。
 

国際変形性関節症学会(OARSI)の治療ガイドラインには, 変形性関節症に対する様々な治療の有効性が効果量として数値化されています。
そこで、グルコサミンとコンドロイチンは

グルコサミン      0.58
コンドロイチン  0.72

※ 0.2は小さい効果,0.5は中程度の効果,0.8は大きい効果だと判断できるようです。
OARSIではどちらも中程度以上の効果があると認められています。

しかし、グルコサミンやコンドロイチンが関節痛や進行予防に有効だとする研究結果を疑問視する声が沢山でています。

グルコサミン、コンドロイチンの効果としては
❶ひざ関節の痛み改善
❷ひざ関節裂隙の狭小化抑制
という2点で討論されてましたが、この記事では❶痛みについて

【グルコサミン・コンドロイチンの関節痛に対する効果】について書いてあるところをみると、

【引用】
OARSI(Osteoarthritis Research Society International)ガイドライン 5) において記述されているメタ解析結果を紹介する.

3846 名の被験者を含む 20 試験のメタ解析では,コンドロイチン硫酸塩による痛み緩和効果は,効果量 0.75(95% CI, 0.50, 0.99)(効果中)であり,中 から大の効果を示した.しかしながら、この結果にはコンドロイチン硫酸塩の効果を引き上 げてしまうような出版バイアスの証拠が確認され,また各結果には一貫性が無く不均質であ った.高い質の試験に制限して解析した場合に は,効果量が 0.005(95% CI, − 0.11, 0.12)(効 果無し~僅か)となり,有意な痛み改善効果は 無かったことが報告されている.

※出版バイアスとは
否定的な結果を得た研究が肯定的な結果を 得た研究に比べて公表あるいは出版されにくい事により生じる偏り

※上記は読まなくてもOK!

簡単に説明すると
❶良い結果が出なかった研究は表にでてきにくいため、良いデータばかりが集まる。

❷「すごく効果があった」という研究と「ほとんど効果がなかった」という研究、各研究の結果に大きな差があった。メタ解析ではデータを統合・分析するため、飛び抜けて高い結果が、低い数値を引きあげてしまう。

そして、「すごく効果があった」と結果を出した研究は、研究の質が低く参考にならない可能性があった。ここでいう研究の質というのは、被験者の数などになるんだと思います。
★質の高い研究結果にだけ絞って分析すると、効果なし〜僅かだった。

グルコサミンの効果に関しても有効とは言えないようです。

上記以外にも
・研究に資金提供している販売企業(スポンサー)に有利になるような偏りが研究結果に生じる。などもあるようです。

【結論】
グルコサミン・コンドロイチンの関節痛改善効果は疑わしい。

 
研究結果だけみると有効だが、
・研究がフェアなのか?スポンサーとの利益関係
 
・研究が正しく行われていない
規模や方法など。
 
・結果の集まり方に偏りがある。
良い結果しか表に出ない。
 
などが理由として挙げられます。
 
 
関節裂隙の狭小化抑制に関しては、この記事では省略していますが、全く効かないわけではなさそうですが、飲み続けても効果は小さいようです。
 
やはりこのようなサプリは、補助として考えるべきで、飲んだらひざは良くなるとあまり期待しすぎないほうが良いです。
プラセボ効果といって、思い込みの力によって症状が一時改善することもありますが、根治にはなりません。ほかの手段を疎かにしないように。
 
そのことは忘れないようにしましょう!
 
【参考・引用】
関節痛に対するコンドロイチンおよびグルコサミンの有効性
Effects of glucosamine or chondroitin in patients with knee osteoarthritis
和田佳子 1,和田侑子 1,石井文由 1*

ひざが痛むけど…運動するべき?安静にするべき?

こんばんは。
大阪市阿倍野区にあるパーソナルジム
グレイスフル帝塚山トレーナーの金物谷です。
 
 
「ひざが痛くても動かないといけない。」

それとは反対に「ひざが痛いときは安静にするべき」という意見

両方耳にするけど、結局どっちが正しいの?

こんな疑問をお持ちの方は多いと思います。

先に答えを言うと、「急性期の炎症が強い時期は積極的な運動は行わず、落ち着いてからどんどん運動を行うべき。」です。

まずは、積極的な運動を行わないほうが良い時ってどういうとき?

【急性期の炎症症状】4つの徴候
・腫脹 (はれる
・熱感 (熱を持つ
・発赤 (皮膚に赤み
・強い痛み

ひざに限らずですが、基本的にこのような症状がみられたら積極的な運動は避けるべきです。
とは言っても、強い痛みを伴うので運動する気にはならないと思いますが…

変形性膝関節症の場合、進行すると関節内に水が溜まってひざが腫れぼったくなったり、患部に軽く熱があるということはよくあります。急に症状がでてきた場合を除いて、そのほとんどが慢性的なものなのでどんどん動いて大丈夫です。

 
反対に「ひざが痛くても動かないといけない。」というのは

・急性期を過ぎ、炎症が落ち着いた時
この時期からは積極的に筋トレをなどの運動を行うべきです。

 

運動を行うべき理由は「痛みの悪循環」を避けるため

「痛み」→「活動量低下」→「 筋力低下・ひざ関節可動域制限・体重の増加 」→「変形の進行」→「痛みの増悪」

※可動域制限  ひざが曲がらない、もしくは伸びない状態
「痛いから動かない。」という選択をすると、上記のような悪循環に陥ることになります。

この悪い流れを断ち切るためには、痛みがあっても急性期でなければ、積極的に運動を行う必要があります。

★適度に動くことで、ひざ関節周辺組織への血流がアップし、関節内の老廃物を流してくれたり、関節内組織へ栄養が行き渡りやすくなると言われています。

 
ウォーキングはオススメしない
誰でも手軽に行えるため、選択されやすいウォーキングですが、個人的にはおすすめしません。
 
 
【おすすめしない理由】
 
1、歩行はひざへの負担が大きい

歩く動作では、必ず片脚で体重を支える時期があります。

片ひざにかかる負担は体重の3倍と言われており、60kgの方の場合、片ひざに180kgかかることになります。

体重がひざ関節の中心に乗っていれば問題はありませんが、内反変形(O脚)したひざ関節では、関節の内側に負荷が集中します。これは変形を助長します。
 
・すでにひざに痛みがある時点で、「脚のアライメント(骨格の配置)や、歩き方に異常を来している。」と言えます。
 
 
2、関節への負荷が大きい割りにメリットが少ない
 
・ウォーキングでは筋力UPは難しい。
(筋力低下がみられる高齢者を除いて)
 
・有酸素運動目的なら膝に負担をかけない方法がいくらでもある。
水泳や水中ウォーク、屋内エアロバイクなど
 
 
「筋力をつけるために、歩きなさい」と指導されることがあるようですが、それは間違いです。
筋力をつけるためには、筋トレの方が効率が良いですし、より安全に行えます。
 
 
筋トレも間違って行うと関節に負担をかけてしまうことがあります。
負担をかけずに行う方法をまたご紹介できたらと思っています。
 
 

 


早い方が絶対良い!変形性膝関節症を予防する。

こんにちは。
大阪市阿倍野区にある女性向けパーソナルジム
グレイスフル帝塚山トレーナーの金物谷です。
 

昨日は変形性膝関節症の危険因子や初期症状、そして早めの予防が大切だと言うことをお伝えしました。

今日はどのように予防するのかについて書いていきます。

先に答えを言うと、非常にシンプル「筋力をアップすること。」
 
でしょうね。という感じでしょうか?

まぁそう言わず、詳しく見ていきましょう!

知ってた?変形性膝関節症にはタイプがある

◆ひざが内反(O脚)変形していく内側型
◆ひざが外反(X脚)変形していく外側型

それぞれ膝関節の内側、外側が圧迫されストレスがかかることで半月板や関節軟骨が摩耗、損傷し変形していきます。

ちなみに、内側型が多いです。

 

解決策の前に…
ひざの内反変形を理解する
ひざの内反変形を理解するのに、ミクリッツ線(下肢機能軸)というものが役に立ちます。
分かりやすい画像があったので、お借りしました。
画像は【リハビリ情報ブログ 白衣のドカタ】さんからお借りしました。https://pt-matsu.com/mikulicz-line/
 
 
ミクリッツ線とは?
大腿骨頭と足関節を結んだラインで、簡単に言うと、立位での体重がかかるラインになります。
一般的に、このライン、つまり体重は膝関節の中央もしくは、わずかに内側を通ると言われています。

しかし、O脚だと膝関節の中心より、内側に体重がかかることになります。
すると、膝関節が外に離れていく方向=内反方向に力がかかります。

最初は小さな力であっても、日常で繰り返されることで、膝関節の内側に圧縮力がかかり、関節軟骨はすり減り、変形は徐々に進行します。厄介なのが変形が進むにつれてより内反方向への力は強くなっていくことです。

 

それらの外部の力に対し、膝関節を安定させる要素として、筋肉の働きが重要となります。

変形性膝関節症の進行に関わると考えられる筋肉

❶膝関節への衝撃吸収作用や、関節安定作用を持つ筋肉としてよく知られる【大腿四頭筋】という太もも前にある筋肉です。

この筋肉は名前の通り4つの筋肉(大腿直筋、外側広筋、中間広筋、内側広筋)からなります。

変形性膝関節症が進行し痛みがでることで、「関節原生筋抑制」という筋肉にブレーキがかかった状態となり、大腿内側にある内側広筋が特に萎縮して(痩せて)しまうということがわかっています。

大腿四頭筋の筋力を維持、向上させておくことは、関節内側への負荷を軽減し、進行予防のために重要となります。

❷片脚立ち動作時に、骨盤を水平に安定させる股関節外転筋群(中臀筋・大臀筋などお尻にある筋肉)が関与していると考えられています。

日常生活では、歩く時や階段昇降時など、片脚で体重を支える場面が多くあります。この時に、股関節の外転筋群がうまく働かないことで、対側の骨盤が下がり身体重心が膝の中心から、より内側に偏ってしまうことで、膝関節に内反ストレスがかかると考えられています。

ちなみにこの筋群が弱くなることで、ふらつきやすくなるなど、転倒とも関係してくるので早めに鍛えておきたい筋肉ではあります。

いかがですか?少し専門的なところもあり分かりにくかったかもしれませんが…

 
変形予防のためにできることは、ひざにストレスをかけないようにジッとしておくことではありません。
膝の痛みが悪化しない範囲で、しっかり動いて鍛え、筋力をアップしていくことが大切です。痛みがない間から始めるのがもちろん理想的ではありますが、遅すぎるなんてことはありません。
 

ひざ痛は放置してはいけない!!初期から始める対策

こんばんは。
大阪市阿倍野区にあるパーソナルジム
グレイスフル帝塚山トレーナーの金物谷です。
 
 
今日は変形性膝(ひざ)関節症についてです。

50歳以降増える運動器疾患、なかでも変形性膝関節症は、要支援・要介護原因の上位で、健康寿命を下げる大きな問題となっています。

厚生労働省によると
“変形性膝関節症の患者数について、自覚症状を有する者は約1,000万人、潜在的 な患者(X線診断による患者数)は約3,000万人と推定されている。”(1
 
日本人は正座やしゃがみ動作も多いため、他国よりも罹患率が高いと言われています。
 
 
ひざの衝撃吸収の役割を果たす「関節軟骨」がすり減っていきます。炎症を起こすことで、痛みが出たり関節内に水が溜まっていきます。
ひざの可動域が制限されたり、体重をかけるとひざが痛むようになり、歩いたり・階段の昇り降りが難しくなります。
 
 
 
まず、
どのような因子が変形性膝関節症の危険因子となるのか?
 
※膝OA=変形性膝関節症
“膝 OAの誘因となる要因は,生物学的,生化学的, 免疫学的そして力学的要素からなり,おそらくこれらが複合的に関与する.それらを分類すると,全身的要因と膝関節への局所的要因とに分けられる。
 
全身的要因としては,年齢や性,そして遺伝的素因がある.
 
関節軟骨への過剰な力学的負荷は膝関節への局所的要因となり,それはさらに大きく 2 つ に分けられる.
1 つは前十字靱帯損傷や半月板損傷などによる関節の安定性破綻によるものと,肥満などによる関節への慢性的な過剰な力学的負荷によるものである”(2
 
 
【変形性膝関節症の危険因子】をまとめると以下のようになります。
 
「全身的要因」
・遺伝   ・加齢  ・女性
 
「局所的要因」
・肥満  ・筋力の衰え  
・O脚、X脚といった下肢の変形  
・半月板や靭帯損傷の既往
 
 
初期症状の段階で進行を遅らせる
関節軟骨は、再生能力が非常に低く、一度損傷してしまうと元には戻りません。
そのため変形の初期症状が現れた段階から対策を打ち、進行を遅らせることが重要となります。
 

【初期症状】
・朝起きた時や、しばらくじっとした後の動き始めにひざに違和感、痛みがでる。

・歩くのは痛みがないけど、立ち上がりや階段で痛む

・正座をすると痛む

このような症状から始まることが多いです。整形外科に行ってレントゲンを撮っても、初期の変化を見極めることは難しく、そのまま見過ごされていることも多いようです。

 
 
進行してしまうと、外科的治療しか手段が無くなってしまいます。つまり人工ひざ関節を入れることになります。
 
理学療法士として勤務していた病院は、人工ひざ関節の手術が多く、術後の患者さんを担当することが多かったのですが、退院時・退院後にも痛みが残っていたり、完全にひざが伸びない、曲がらないという方もたくさんいました。
 
手術をしたからといって完全に良くなる訳ではないんです。術前のひざの状態が悪い方ほど苦労していた印象があります。
 
歳だからひざが痛むのは当たり前と放置していてはダメです。
「初期症状の段階で進行を遅らせるにはどうすれば良いか」についてはまた明日以降書いていきます。
 
【参考・引用】
(1  介護予防の推進に向けた運動器疾患対策について 報告書  
(2  変形性膝関節症の病態・診断・治療の    最前線