たった週1回の筋トレで、将来の寝たきりを予防できる?!
こんにちは。グレイスフル帝塚山 トレーナーの金物谷です。
介護が必要になる原因のうち、実に半分以上は“筋トレで予防できる”。
そう聞くと、少し意外に思われるかもしれません。でもこれは、最新の研究でもはっきりと示されている事実です。
年齢を重ねても、自分の足で立ち、好きなことを楽しめる体を保つ――その鍵は、“筋トレ”にあります。」
生活習慣病が増えている背景
脂っこいもの・甘いものの食べすぎ、
運動不足、過度な飲酒や喫煙…。
こうした生活習慣の乱れによって、健康を脅かす「生活習慣病」は年々増加しています。
その中でも特に注意が必要なのが、**心血管疾患(脳卒中・心筋梗塞など)**です。
心血管疾患は、すべての介護原因の20%以上を占め、
さらに65歳以上女性の死亡原因の第1位にもなっています。
心血管疾患とは?
動脈硬化によって血流が悪くなり、
細胞へ酸素や栄養が届きにくくなることで起こる病気です。
大きく3つのタイプに分けられます。
- 心臓の血管: 狭心症・心筋梗塞
- 脳の血管: 脳梗塞
- 末梢の血管: 下肢の血管閉塞など
筋トレで心血管疾患を予防できる
「生活習慣病予防といえば有酸素運動」と思われがちですが、
近年の研究では、筋トレ(レジスタンストレーニング)にも同様の効果があることが分かっています。
たとえば、
週に60分ほどの筋トレを行うだけで、心筋梗塞や脳卒中のリスクを有意に低下させる可能性があると報告されています。
また、週1〜3回・60分未満でも、何もしていない人に比べて発症リスクが40〜70%も低かったという研究もあります。
介護原因の約半分を筋トレで予防できる
介護が必要になる主な原因の上位は次のとおりです。
- 運動機能の低下(衰弱・転倒・骨折など)…約30%以上
- 心血管疾患(脳卒中・心筋梗塞など)…約20%
これらを合わせると、介護原因の50%以上が「筋トレで予防できる」と言われています。
まさに筋トレは、“将来の健康保険”とも言えるのです。
未来のために、いま始める
当店にも、50代のうちから「介護予防を意識して」筋トレを始められる方が多くいらっしゃいます。
将来を見据えて、早めに取り組む姿勢は本当に素晴らしいことです。
とはいえ——
「今、特に体に不安がない」「介護なんてまだ先の話」と思うと、
なかなか行動には移しにくいですよね。
将来のため、という“遠い目標”だけでは、モチベーションを保つのが難しいのです。
続けるためのコツ:「小さな目標」を重ねる
大きな目標(例:一生介護のいらない体)を持ちつつ、
**「近い未来に達成できる小さな目標」**を設定するのがおすすめです。
たとえば…
- 夜に少しだけスクワットをする
- できなかったトレーニングをできるようにする
- まずは1ヶ月続けてみる
- お尻を引き締める、二の腕をスッキリさせる
小さな成功を積み重ねることで、「できた!」という自信が生まれ、
それが継続のエネルギーになります。
最初の一歩を、今日から
将来の健康を守るために、
そして「今」をより快適に過ごすために——
まずは小さな一歩を踏み出してみませんか?
※なお、筋トレは認知症予防にも効果があると報告されています。
(認知症は全介護原因の約18%を占めます。)
🕊️まとめ
- 筋トレは生活習慣病・心血管疾患の予防に効果的
- 介護原因の半分以上を筋トレで予防できる可能性
- 「将来の健康×今の快適さ」を両立するのがポイント